Gabacho-Net: 私のお気に入りソフト

　私がほかの人たちにもお奨めせずにはいられないソフトをいくつかご紹介します。

スクリーンセーバー NAN
デスクトップワイパー RWiper
テキストエディタ Dana
Becky! Internet Mail
メモ帳トラッパー
 Power Up Internet Explorer
アーカイバ DeepFreezer
スクリーンセーバーコントローラ LockScreen!
桜時計

スクリーンセーバー NAN　（フリーウェア）
　格言自動生成スクリーンセーバー。Windows 3.1対応ですが、Windows 95、98、2000でも動くことを確認済みです（Windows XPでは、動かすのに技巧を要します）。
　言葉をランダムに組み合わせて表示される格言が時々意味ありげなものになる面白さには飽きが来ません。私のマシンで表示された傑作をいくつか。

聖書とは、すばらしい弁解である。
拷問とは、最善の期待である。
蓄積とは、飢えた結果である。
麻薬とは、青春の幸福である。
死とは、光かがやく問題である。
武器とは、無言の悲劇である。
転生とは、人騒がせな幸福である。

　Niftyには登録されているらしいのですが、誰でもダウンロードできるインターネットサイトはないようです（私は本の付録のCD-ROMから入手しました）。そこで、作者のPECさんの許可をいただいて、ここからダウンロードできるようにしました（LHA圧縮ファイルです）。
　なお、PECさんによれば、自動生成された格言の著作権はそのマシンにあるとされているので、マシンの所有者が自由に使ってよいそうです。
　NANを動かすには、Visual Basicランタイムライブラリ vbrjp200.dll が必要です。お持ちでない方は別途入手してください。
　動かし方は次のとおりです。（2004/05/09 説明追記）
- Windows 95、98（私は未確認ですが、多分Meも）の場合
  　SSNAN.SCR、NANDLL2.DLLを\Windowsディレクトリの下に、vbrjp200.dllを\Windows\Systemディレクトリの下に置きます。
- Windows 2000の場合
  　SSNAN.SCR、NANDLL2.DLL、vbrjp200.dllの三つのファイルを\WINNT\system32ディレクトリの下に置きます。
- Windows XPの場合
  　SSNAN.SCR、NANDLL2.DLL、vbrjp200.dllの三つのファイルを\WINDOWS\system32ディレクトリの下に置きます。しかし、画面のプロパティではスクリーンセーバーとしてNANを選択することができません（Windows 3.1対応のプログラムだからかもしれません）。そこで、レジストリエディタを使ってレジストリを書き換える必要があります。キー「マイコンピュータ\HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Desktop」の値「SCRNSAVE.EXE」のデータを「C:\WINDOWS\System32\SSNAN.SCR」に書き換えてください（レジストリをいじるには注意を要するので、初心者にはお奨めできません）。以後、NANを使い続けたい場合は、画面のプロパティでスクリーンセーバーの選択をしないようにしてください。
（2000/09/12 追記） PECさんが元祖自動格言ジェネレータを公開されました。こちらは32ビットプログラムで、Visual Basicランタイムライブラリは不要です。
デスクトップワイパー RWiper　（フリーウェア）
　Windowsのデスクトップ上のアイコンがウィンドウで隠れている時、左端（デフォルト位置。右、上、下にもできます）のワイパーをドラッグすると、ドラッグした所だけウィンドウが消えて、デスクトップ上のアイコンをクリックできるようになります。デスクトップ上の隠れたアイコンにアクセスするためにウィンドウを動かしたり最小化したりする必要がないので、操作が非常に楽になります。一度使ったらやめられません。
　Windows 95およびNT 4.0対応。Windows 2000、XPでも動きます。しかし、Windows 98ではウィンドウが消えてくれません。
テキストエディタ Dana　（シェアウェア）
　一般のテキストだけでなくHTMLやC言語プログラムの編集にも便利なエディタです。JISコードやEUCも扱えるとか、改行コード（DOS/WindowsではCR-LF）をUNIX（LF）やマッキントッシュ（CR）にも合わせることができるなど、多彩な機能が揃っています。
　私がDanaを重宝している最も大きな理由は、UNIX上で使い慣れたエディタEmacsと同じように右端を揃えたテキストを書ける（たとえば73バイト目などの指定位置で自動的に改行コードを入れてくれる）こと、それに、Ctrl+英字などのショートカットキーを、Emacsに慣れた指に合わせてカスタマイズできることです（完全に同じにはできませんが）。
　私が作ったEmacs風キー定義ファイルは、Windows上でもEmacsと同じ指使いができるテキストエディタを求めておられた方々からご好評をいただいています。ご希望の方は、ここからダウンロードしてください（LHA圧縮ファイルです）。
　ん？日本語入力時のキー操作もWnnやCannaに合わせたいって？そりゃあDanaにはいかんともしがたいです。MS-IME 98なら、キー設定をWnn/Canna風に変える方法があります（MS-IME 2000でも同様に設定できます）。MS-IME 97または95でしたら、こんなツールもあるようで。
Becky! Internet Mail　（シェアウェア）
　テキストエディタDanaと同じ作者によるメーラーです。そのメールエディタはDanaとの互換性を持ち、右端を揃えたメール文を書くことができます。また、Danaの所でご紹介した、私のDana用Emacs風キー定義ファイルを持ち込めば、Emacsに慣れた指でメール文を書くことができます（詳しくは、ダウンロードしてReadme.txtファイルをお読みください）。
　上で述べたのは、私が重宝している理由のごく一部にすぎません。メールを書いている途中でWindowsがこけた後、再立ち上げしたら書きかけのメールが自動的に現れてくれた時には感激したものです。Becky!がいかに優れたソフトであるかは、私がなんだかんだ言うよりも、Becky!のホームページで紹介されている関連リンクをたどってご覧になった方がよくおわかりいただけるでしょう。あえて私が一言で論評させていただくなら、「インターネットメールのルールを知り尽くした、きわめてまともな造り」ということです。
　特に電子メールの初心者の方へ：もしマイクロソフトのメーラーをお使いでしたら、「Microsoftのメールとつきあう2番目に冴えたやり方」というページをぜひお読みください。ここで指摘されているような問題がまったくないBecky!を使われる方がずっと安心です。
メモ帳トラッパー　（フリーウェア）
　Windowsでは、txt、ini、infなど複数のファイルタイプがメモ帳に関連付けられています。これらを自分の好みのテキストエディタで取り扱いたい場合、関連付けをすべて変更するのは面倒です。メモ帳トラッパーを使えば、関連付けを変更することなく、メモ帳の代わりに好みのテキストエディタが起動されるようにすることができます。
　その仕掛けは、メモ帳プログラム（Notepad.exe）を、別のテキストエディタを起動するプログラムに置き換えてしまうというものです（元のメモ帳プログラムは別名で保存されます）。このアイデアはすばらしいと思います。
　Windows 95、98、NT 4.0に対応しています。Windows 2000、XPでも動きます。ただし、Windows 2000、XPでは、セーフモード（立ち上げ時にF8キーを押してセーフモードを選択します）でインストールする必要があります。通常のモードでインストールすると、Notepad.exeがOSによって自動的に元のものに修復されてしまうので、使えません。
　私はいつもDanaを愛用しているので、非常に重宝しています。
Power Up Internet Explorer　（フリーウェア）
　Internet Explorerでメールアドレスのアンカーをクリックした時に起動されるメーラーは、初期設定ではOutlook Express（IE 5の場合）になっています。それ以外のメーラーが起動されるようにするには、初心者にはめんどうな設定変更が必要です。
　Power Up Internet Explorerを使えば、Becky!などいくつかの著名なメーラーをInternet Explorerのメールプログラム選択メニューに加えることができます。そのあと、Internet Explorerで（IE 5の場合）「ツール」→「インターネットオプション」→「プログラム」タブの順にクリックし、メールプログラムとして愛用のメーラーを選択すればOK。メールアドレスのアンカーをクリックすれば愛用のメーラーが起動されるようになります。
　ほかに、WinBiff、電信八号、AL-MAIL、Message Manager、EUDORA、WeMail32、Mail Explorer、Akira 32 Goldもサポートされています。
　Windows 95、98、NT 4.0、2000に対応しています（私は未確認ですが、多分XPにも）。
　なお、私の愛用のBecky!は、バージョン2になってから、インストール時にInternet Explorerのメールプログラム選択メニューにBecky!が追加されるようになったので、Power Up Internet Explorerは使わなくてもすむようになりました。
アーカイバ DeepFreezer　（フリーウェア）
　パスワード付きの圧縮ファイルを作成・解凍できるアーカイバです。パソコンを他人に使われた時に読まれたくない機密情報を保存するのに便利です。
　自己解凍形式のパスワード付き圧縮ファイルを作ることもできるので、相手がDeepFreezerを持っていなくても、機密情報を電子メールに添付して送ることもできます（ただし、相手もWindowsユーザーでなければなりませんが）。
　さらに、公開鍵方式もサポートしているので、DeepFreezerを持っている人どうしでなら、パスワードを電子メールで安全にやり取りすることもできます。AさんがBさんに機密情報を送る時、Bさんはたとえば「gabacho」というパスワードを秘密鍵に決めて、いったん適当なファイルをDeepFreezerにドロップし、その秘密鍵を入力します。すると、解凍用のパスワードとして「pub-cc83-a76e-cd」という公開鍵が表示されます。逆にこの公開鍵で暗号化したものは、秘密鍵でのみ復元できます。そこで、この公開鍵をAさんに電子メールで伝えます。Aさんはその公開鍵をパスワードとして圧縮ファイルを作り、電子メールに添付してBさんへ送ります。Bさんはそれを受けて、「gabacho」という秘密鍵で解凍します。この方法をとれば、仮に電子メールのやり取りがすべて第三者に盗み見られたとしても、機密を守ることができます。
スクリーンセーバーコントローラ LockScreen!　（フリーウェア）
　マウスカーソルを画面の隅へ持って行くだけで、スクリーンセーバーをただちに起動したり、起動しないようにしたりできます。
　オフィスで席をはずす時に他人にパソコンをいじられないようにしたい場合、あらかじめパスワードロック機能付きのスクリーンセーバーを設定しておいて、マウスカーソルを画面の隅へ動かせば、ただちにロックをかけることができます。
　Windows 95およびNT用ですが、Windows 2000、XPでも動きます。
桜時計　（フリーウェア）
　パソコンの内蔵時計は、放っておくと狂ってきます。電子メールの送信日時がずれると、受信者のメーラーで、受信の順序と受信メール一覧の表示順序とが食い違ってしまって困ることがあります。パソコンの時計をなるべく正確に保つことはマナーであると言ってよいでしょう。しかし、時々手動で時計を合わせるのはめんどうです。桜時計を使えば、インターネットで運用されているタイムサーバと通信することによってパソコンの時計を自動的に合わせてくれます。
　タイムサーバとは、正確な時刻を教えてくれるコンピュータです。桜時計の設定で、どのタイムサーバを使うかを指定する必要があります。その初期値としてアメリカ政府ドメイン（gov）のタイムサーバの名前が用意されていますが、極力それは使わないでください。世界中から頼られている中心的なタイムサーバに負荷をかけない方がよいからです。なるべく、国内のプロバイダが提供するタイムサーバを指定するようにしてください。たとえばOCNが提供するタイムサーバについてはこちらをご覧ください（使えるのはOCNの利用者のみです）。
　桜時計を常駐させておけば、パソコンがインターネットにつながっている間に、指定された時間間隔でタイムサーバに問い合わせて時計を合わせてくれます。その時間間隔は、インターネットに接続している時間が通常どのくらいかに応じて決めるのがよいでしょう（初期値は10分になっています）。いつも短時間で切断するなら、接続した時に手動で桜時計を起動して時計を合わせるという方法もあります。常時接続なら、不必要にタイムサーバに負荷をかけないというマナーを考慮して、問い合わせの時間間隔を長め（たとえば1時間程度）にした方がよいでしょう。
　Windows 95およびNT 4.0に対応していると説明されていますが、Windows 98および2000でも問題なく動きます。
　桜時計は、時計合わせソフトとしては早くから公開されているものです。最近では、ほかにもいろいろなフリーウェアがあります。たとえばここからお好みのソフトを探してみてください。
　なお、Windows XPは「日付と時刻のプロパティ」で「インターネット時計」を設定できるので、時刻合わせプログラムは必要ありません。