「利殖のご案内ですが。」 「ほお、儲かりそうなお話ですか?」 「なんだかんだ」 「ふむふむ。…あ、すみません、ちょっとお待ちいただけますか。」電話機のスピーカーをオン、マイクをオフにしてそのままほったらかす。 スピーカーから… 「ちぇっ、いつまで待たせるんだよ。」 すかさずハンドセット(送受話器)を取り上げて 「お待たせしていてすみませんねえ。」またスピーカーをオン、マイクをオフ。 「あ、いや、あの、あはは…」 相手が切るまでそのままほったらかす。 |
「マンション経営による節税対策のご案内ですが。」 「そうですか。どんなお話ですか?」 「なんだかんだ」 「ふむふむ。…ちっ、またスパムメールか。あ、いや、こっちのことです。それで?(聞いてない)」 「あーだこーだ」 「そうですか。それは興味深いですね。…(誰かに話しかけられたふりをして)え?今電話中なんだけど。なんだ、しようがねえなあ。あ、すみません、ちょっとお待ちいただけますか。」電話を保留して、相手がしびれを切らす寸前までほったらかす。 「どうもお待たせしました。えーと、どこまでうかがいましたっけ。」 「どーたらこーたら」 「そうですよねえ。税金は高すぎますからねえ。…ありゃ、返信エラーだ。やっぱりアドレス詐称のスパムメールだったな。あ、いや、こっちのことです。それで?」 「あのー、お忙しそうですから、また改めてご連絡いたしますが。」 「いやいや、儲かりそうな話ですから、ぜひもう少しお話を。…ふむふむ。…(また話しかけられたふりをして)え?またかよ。何やってるんだよ。あ、どうもすみません。またちょっとお待ちいただけますか。」保留してまたしばらくほったらかす。 しめし合わせていた別の人が保留を解除。 「お待たせいたしました。××です。」 「あれ?」 「もしもし?」 「あのー、○○様とお話していたのですが。」 「あ、○○ですか。失礼しました。おーい、○○さん、何やってるのー?」保留してまたしばらくほったらかす。 「いやあ、お待たせしてすみません。えーと、どこまでうかがいましたっけ。…ふむふむ。それで、どうやれば儲かるんですか?あ、先ほどうかがったんでしたっけ。すみません、もう一度。…ふむふむ。…あ、君、例のドキュメント、メールで送ってくれる?え、パソコンがハングアップした?しようがねえなあ。あ、たびたびすみません、またちょっとお待ちいただけますか。」保留。 この調子で延々と時間を引き延ばす。電話会社が儲かる。うーん、邪悪だ。:-P |
「御社でも国際的な活躍ができる人材が求められていることと存じますが、○○様は英語はおできになりますか?」 「Come to the point at once. (用件を早く言え。)」 「は?」 「COME TO THE POINT AT ONCE! Don't you understand? Do you wanna sell me some English teaching materials? So you should be a good English speaker, aren't you? (よ・う・け・ん・を・は・や・く・い・え!わからないの?俺に英語教材でも売ろうっての?だったらあんた英語がうまいんだろうね。違うの?)」 「は、あのー、なかなかお上手で…」 「It's absurd of you! (話にならん!)」がちゃん おことわり:ここに示した英文が英語として自然な言い回しであるかどうかは存じません。 |
「○○様はおいでになりますか。」 「はい、私ですが。」 「あ、○○様でいらっしゃいますか。私、東京・渋谷にあります株式会社アック・トックの藻毛々と申します。このたびは、○○様のお金を上手に増やす先物取引のご案内でお電話さしあげました。」 「あ、ちょっとお待ちください。えーと、社名は株式会社アック・トック、所在地は東京・渋谷…と。渋谷のどちらですか?」 「あのー、そこまではちょっと…」 「はい、詳細不明…と。で、お名前は藻毛々様、ご用件は先物取引ですね。お電話番号は?」 「今、出先からなもんですから。」 「はい、電話番号は言わない…と。では、御社の代表番号か問い合わせ窓口の電話番号を教えていただけますか。」 「いやあ、申し訳ありません。ちょっと失念しておりますが…」 「はい、苦情受付窓口はない…と。それから、私の電話番号を何でお知りになりましたか?」 「はあ、御社の社員名簿を拝見してご案内を差し上げております。」 「はい、個人情報の入手手段は、流出した社員名簿…と。私は、勤務時間中にセールス電話をかけてくる会社についての情報をインターネットで公開しております。今回いただいたお電話についてさっそく掲載させていただきます。ご協力ありがとうございました。」がちゃん |
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