1999年12月に、セールス電話撃退法について
第22回、
第23回、
第24回で書きました。そのころには、自宅にセールス電話がかかってくることはほとんどありませんでした。
ところが、最近、休日に自宅にマンション購入のセールス電話がひんぱんにかかってくるようになりました。その都度電話をたたき切っているのですが、いっこうにやみません。電話番号の漏洩元は、大学の同窓会名簿と、私の会社が属する企業グループで作っている管理職名簿のようです。
第24回で書いたように、敵の会社の情報を聞き出してインターネットでさらし者にしてやろうかとも思ったのですが、電話に出てセールスだとわかったとたんにうんざりしてしまって、その気になれません。ついに防衛策を講じることにしました。
迷惑電話対策としては、NTT東日本・西日本の
ナンバーディスプレイサービスを利用して、発信者番号を確認してから出るという方法があります。しかし、私の家のISDN回線のターミナルアダプタはナンバーディスプレイサービスに対応していません。今のところ、わざわざターミナルアダプタを買い替えたくはありません。
そこで、ターミナルアダプタにつないでいるアナログ電話機の留守番機能を活用することにしました。相手が名乗るのをスピーカーで聞いてから出るという方法です。在宅中でも留守中でも使えるように作った応答メッセージは次のとおりです(ファクシミリ兼用機なので、ファクシミリ送信の案内も入れています)。
こちらは、○○です。
恐れ入りますが、最近、不正に流出した名簿を利用する悪質なセールス電話が多いため、留守番電話で承っております。
合図音のあとで、お名前をおっしゃって2〜3秒お待ちください。
出ない場合は不在ですので、お電話番号をおっしゃってお切りください。のちほどこちらからご連絡いたします。
ファクシミリの方は送信してください。
(ピーッ)
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この応答メッセージには、以下のような工夫を込めています。
- 「こちらは、○○です。」
「はい、○○です」で始めると、かけてきた人は、こちらが電話に出たのかと思ってすぐに話し始めてしまうことがあります。留守番電話の応答メッセージであることがすぐにわかるようにこう言います。
- 「恐れ入りますが」
正当な用件でかけてきた人に対して、在宅中にも留守番電話で応答することのお詫びの気持ちを表します。
- 「不正に流出した名簿を利用する悪質なセールス電話」
流出名簿を利用してセールス電話をかけてくる奴をぎくっとさせ、ここで退散させます。一方、私の意思で個人情報を渡している業者(銀行やデパートなど)から顧客サービスとしてかかってくるセールス電話に対しては、拒絶しないという意思を表しています。
- 「お名前をおっしゃって2〜3秒お待ちください。」
必ずしも留守ではないことをわからせます。これにより、正当な用件でかけてきた人が留守番電話にどぎまぎして何も吹き込まずに切ってしまうことはなくなります。
- 「出ない場合は不在ですので、お電話番号をおっしゃってお切りください。」
留守の場合に、留守番電話に慣れていない人でも最低限、こちらから連絡するための電話番号を吹き込んでくれるように誘導します。留守番電話に慣れている人なら、留守と気付いたら用件を要領よく吹き込んでくれるでしょう。
この応答メッセージは、いやがらせ電話で困っている人も応用できると思います。ご参考にどうぞ。